この記事は、筆者(Shirase)が構築した投資システムにおける「個人の検証記録(ログ)」であり、特定の銘柄への投資勧誘や金融商品取引法に基づく投資助言を目的としたものではありません。掲載されているコード、計算式、銘柄分析は、あくまで私の環境下での出力結果です。読者様の環境(資産状況)での動作(利益)を保証するものではありません。免責事項に関する詳細は「Risk Disclaimer」をご参照ください。
投資における最大の敵は「現状認識の甘さ」です。
SBI証券の管理画面は優秀ですが、自分のポートフォリオ全体の「実質利回り」や「損益の偏り」を瞬時に把握するには、CSVをダウンロードしてExcelで加工する手間が必要でした。
エンジニアとしてその手間(トイル)を排除するため、ブラウザ上で完結する解析ツールを開発・公開しました。
1. ツール概要(What is this?)
SBI証券のPC版アプリ「HYPER SBI 2」でダウンロードできる「保有証券一覧」のCSVファイルを、ドラッグ&ドロップするだけで即座に解析し、重要な指標をダッシュボード化するWebツールです。
サンプルです。
2. エンジニア的 3つのメリット
① 完全オフライン処理による「安全性」
このツール最大の特徴は「データがサーバーに送信されない」点です。
すべての処理は、使う方のブラウザ上(ローカル環境)のJavaScriptで完結します。
大切な資産データを外部サーバーに預けるリスク(情報漏洩など)をプロトコルレベルで排除しています。
情報を収集する目的ではなく、あくまでも手元で分析までができるツールです。
② 「見たい数字」だけの抽出
CSVを読み込むと、以下の重要指標が自動計算されます。
- 購入総額 & 年間配当総額: ポートフォリオ全体の規模感を把握。
- 総合配当利回り: 個別銘柄ではなく、資産全体で何%で回っているか(例:2.99%)を可視化。
- 高配当ランキング: INPEX(5%)、IHI(4.29%)など、インカムへの貢献度が高い順に表示。
③ 損益の偏りを可視化(Top & Worst)
「どの銘柄が利益を牽引し、どの銘柄が足を引っ張っているか」をランキング形式で表示します。
例として、含み益Topに三菱商事やINPEXが並ぶ一方で、WorstにChordia Therapeuticsなどのバイオ株が並んでいる場合、「コアで稼ぎ、サテライトでリスクを取っている」という戦略の整合性を一目で確認できます。
3. 使い方(Usage)
使い方は非常にシンプルです。
- CSVの準備: SBI証券のPC版アプリ「HYPER SBI 2」にログインし、「保有証券一覧」からCSVファイルをエクスポートします。
- ロード: 本ツールのエリアにファイルをドラッグ&ドロップします。
- 分析: 一瞬でテーブルと損益情報がレンダリングされます。
4. 開発背景
私は「Core(守り)」と「Satellite(攻め)」の比率管理を重視しています。
Excelを開いて関数を組む時間を、銘柄分析や戦略策定の時間に充てたい。
そんなエンジニア特有の効率化欲求からこのツールは生まれました。
あくまで個人利用目的で作成したものですが、SBI証券ユーザーの方には役立つはずです。
ぜひ、あなたのポートフォリオの「健康診断」に使ってみてください。