1. 時間軸の設定:5年、10年先の「バックキャスト」
前述の通り、コア銘柄を選ぶ際、足元の業績やチャートの形からは入りません。
まず行うのは、「5年後、10年後の未来はどうなっているべきか?」という世界観の構築(要件定義)です。
現在からの積み上げではなく、あるべき未来から逆算(バックキャスト)して、そこに不可欠なピースを探します。
2. 私が待っている「未来の構成要素」
私が具体的にベットしている「未来のセクター」は以下の通りです。これらは一過性のブームではなく、人類や日本が直面する構造的な課題に対する「解」です。
① エネルギー構造の転換(脱炭素の現実解)
ガソリン車が減った後の世界を支える技術。
- 水素・アンモニア: 既存インフラを活かせる次世代エネルギー。
- 全固体電池: EV普及のボトルネックを解消するキーテクノロジー。
- 核融合発電: 夢物語ではなくなりつつある、究極のベースロード電源。
② 日本の社会課題(避けて通れない道)
- 介護・医療: 超高齢化社会において、需要が消えることがないセクター。
- 労働力不足解消: DX、ロボティクス、省人化ソリューション。
③ 国際情勢と生存基盤(守りの要)
- 防衛(軍需): 残念ながら緊張が高まる世界情勢における、抑止力としての防衛産業。
- 食料・農業: 人口増加と気候変動の中で、食料安全保障を握る企業。
これらは、株価がどう動こうと「世界がそちらに向かわざるを得ない」という確信が持てる分野です。
これに限らず、様々な分野を研究して、自分なりの将来像を描ける銘柄を選ぶのが良いです。
3. ファンダメンタルズ分析:堅牢性のテスト
テーマが良くても、企業体力がなければ10年は持ちません。以下の指標で「倒れない構造」かを確認します。
| 大株主 | 親会社が大手、または安定株主で構成されているか。ガバナンスが効いているか。 |
|---|---|
| 資本政策 | 自己資本比率が高く、不況時でも増資(希薄化)のリスクが低いか。 |
| 還元姿勢 | 配当+優待で株主を大切にしているか。 (優待は長期保有のモチベーション維持装置として機能します) |
4. 最終確認:暴落時の「デバッグ」体制
購入ボタンを押す前の最後の問いかけです。
「もし明日、この株が半値になっても、笑って買い増せるか?」
コア銘柄には、数字以上の「好き」という感情(Love)が必要です。
「この会社の技術は世界に必要だ」「この優待がもらえるなら株価は気にしない」という、下がっても持ち続けられる明確な根拠を持っておくこと。
これがないと、暴落というシステム障害が起きた時に、狼狽売りというエラーを起こしてしまいます。
5. 出口戦略:売る時は「株をやめる時」
私のコア銘柄の運用ルールは極めてシンプルです。
「絶対に売らない」。
これに尽きます。
コア銘柄は、私の資産を生み出し続けるインフラそのものです。
インフラを撤去するのは、そのサービス(投資)自体を終了する時だけ。
「値上がりしたから売る」という発想はここにはありません。配当と優待を受け取り続け、雪だるま式に資産を増やしていく。それが私のコア戦略です。